海のみえるスナックは、小樽のどこかにあるおじさんとおばさんの秘密基地。取り壊し予定だった古民家に、大量のペンキとわずかなお金と青春を注ぎ込みました。
海のみえるスナックは、小樽のどこかにあるおじさんとおばさんの秘密基地。取り壊し予定だった古民家に、大量のペンキとわずかなお金と青春を注ぎ込みました。
海のみえるスナックは、決してタメにならない小樽情報誌や、素人のくせにメガホンを取る勇気だけで成立した自主映画やレシピ動画など、タメにならないけれど、憎めない(ハズ)コンテンツをそれなりにご用意しています。
「海のみえるスナック」は、築40年以上の古い平屋の一軒家。このまま使用するには少々痛みが進んでいたので、トンカチとペンチの区別もつかない素人集団ですが、「なんとかなる精神」でリノベーションに挑戦する事を決意しました。まず、古い壁紙を断熱材ごと力づくで剥がし、ヤスリをかけてペンキを塗りました。白い壁と引き換えに、暖かさを失った瞬間でもありました。それでも、一度動き出したリノベーションは止まりません。普段力仕事をしない写真のおじさんは、寝転がりながらの決死の作業。続いて天井も力づくで剥がし、一心不乱にペンキを塗りたくりました。この作業の時に初めて「養生をする」という事を学びました。最後は、若者にお金を払い、塗装作業を一任。劇的に作業が進みました。
雪が溶けると冬囲いを外し、冬の間に絶望的に傷んだ外壁や室内の汚れを丁寧に清掃、修繕。最後に中庭にお清めのお酒をまいて、海のみえるスナックはオープンします。
若者にお金を渡して実現した、真っ白なリビング空間で、最初に出迎えてくれるのがオリジナルの造作カウンター。写真のおじさんとデザインおじさんが、「カウンター」「DIY」「簡単」といったキーワードを頼りにググリながらこしらえた世界で一つだけのカウンターです。
リビングの連続する窓に面したカウンター。こちらも写真のおじさんと、デザインおじさんによる造作です。中庭の景色を眺めながら、デザインおじさんが至極の一杯と、写真のおじさんの魂の歌を贈ります。
大きなさくらんぼの木の下で、遠くに海を感じながら、ソーセージや焼きそば、焼き鳥をひたすら焼く。自慢の中庭には、おじさんとおばさんの休日が詰まっています。
「海のみえるスナック」は、平屋の一軒家。風呂や台所など、暮らしに必要な設備も整っています。「パーティーをしてみたい」「ハウススタジオとして活用したい」など、希望者にはレンタルサービスも行なっています。勇気ある者は、是非ともお問い合わせにご一報を。(冬期間は応相談)
写真のおじさん
小樽市出身。沖縄と海を愛するハニカミ中年ボーイ。手羽先と焼き鳥の焼き方にこだわりがあり、閉所と高所と痛みにめっぽう弱く、すぐに取り乱す。置きにいくセリフを吐くことが多々ある。
頭がいいおじさん
「海のみえるスナック」の頭脳で、写真のおじさんの操縦に定評あり。海とロマンチックを絡めた空想を繰り返し、脳のシワを増やしている。初恋と青春を探しているが、目の奥は基本笑っていない。
デザインおじさん
地球環境への配慮が著しく欠けている二児の父。一番の自慢は誕生日がフレディ・マーキュリーと同じということ。趣味のTシャツ作りとともに、思考とセンスが絶賛乱反射中。メンバー最年長。
絵と文のおばさん
TBSラジオを心から愛するバツイチ中年ガール。深刻な場面で笑いが止まらなくなることが悩み。猫や犬といった小動物が苦手だが、実際に対峙する際は「わぁ!可愛いですねぇ」と嘘をつく(嫌いではない)。